デニムの醍醐味は・・・

ワークウェアの生立ちを持つデニム。
1800年代から登場して150年以上の歴史を持つアイテム。
1800年後期には原型が完成して、その型が今なお継続している希少な存在です。
馬車の時代から、自動で車が走る現代まで、ほぼ同じ形を維持している事は奇跡としか言いようがありません。
多くの時代を越えてきた、それだけでロマンがあります。


今のところブルックリンが作るデニムはワンウオッシュです。
デニムの魅力の一つは、経年変化にともない、世界で自分だけのデニムが仕上がっていくところではないでしょうか。
購入後、気を使わずはき込み、洗濯して、その回数とともに経年変化の魅力が増していく。
使えば使うほどその時々に表情が変わり、また新しい魅力を生み出していく。
そして経年変化により同じ物が一本たりとも存在しない自分だけのオンリーワンアイテムとなる。
数多くあるデニムの魅力ですが、これが最大の魅力と感じています。
今の世の中には沢山の物が溢れていますが、気を使わず長く付き合う事により、さらに良さが増していくアイテムは多くないと思います。


ブルックリンオーバーオールが、ワンウオッシュデニムしか製作していないのは、加工する事によりデニムの楽しみ方が減ってしまうのが勿体なく感じている事。そして値段にもその分は反映できます。
自分で自分のアイテムをヴィンテージに育てあげる。着る以外に所有する喜びも生まれます。
その為には、長く使う事の出来る素材、糸、染色、織り、の品質がとても重要です。
日本のデニム生地は世界が認める高品質の産地になっています。
デニム産地である備後地区で時間をかけ作り上げた生地で、生産も備後地区で丁寧に作り上げた製品になります。
あともう一つ大きな理由は、深い青色、ネイビーの色。
濃紺、濃いインディゴはシックで上品な印象をもたらす色、濃いブルーの色のデニムは、シックな上品なカジュアルスタイルには欠かせません。
上品なキレイな濃く深い青色を持つデニムは、ネイビーのスラックと同等なアイテムと思っています 個人的な見解ですが。
カジュアルだけれでも、上品な雰囲気を醸し出します。

ワークアイテムのデニムを使い、色合いでシックなカジュアルスタイルを作るには、 ワンウオッシュのあの濃いブルー色は欠かせません。
東海岸発祥のワークスタイルベースのカジュアルにはマストカラーです。
着用頻度が高くなるとやがて色落ちし、西海岸のリラックスしたスタイルを楽しめます。
デニムというアイテムを通してアメリカの歴史、気候、風土を感じる事ができる。 素敵なアイテムです。